最近始めたことをまとめてみますた
脳の整理用に。映画ブログという当初の名目は取り下げます。
Linuxの勉強
目標はとりあえずLinuCレベル1の合格。
仕事ではLinuxのコマンドを書いたりすることはなくて、読んで理解できる程度であれば働けるんだけど、どうせなら使えるレベルまで知識あったほうが後々いいよねってことで。
教材はひとまずLinuCイージスを読んでいます。一周したら問題集付きの本を買う予定。
漢検1級の勉強
2年前に手を付けて、あまりにも難しくてあきらめていたもの。
PC作業ばかりで手で文字を書くことが減り、こないだ久々に文字を書いたら汚すぎて絶望したので、手をなじませるついでに再開しました。
目標は来年中の合格。別にとったところで仕事が有利になったりはしないけど、満足する。
教材は公式のやつ。なんかピックアップしたいものがあったらブログで書いていきたいと思います。
スマホの新調
2019年の5月から使っていた『Xiaomi mi mix2』のバッテリー持ちが怪しくなってきたので、ブラックフライデーセールを機に新しい端末を購入。
長らくのAndroidユーザーであるため、iPhoneには全く見向きしないうえ、OCNモバイルONEを利用しているのでSIMフリー、選択肢は膨大にある。
そんな中でそこそこ話題になっていた、『Xiaomi mi 11 Lite 5G』を購入しました。Xiaomi端末特有のMIUIは使いづらいとか言われていましたが、2年半使ってきたので別にその辺はどうでもよく、シンプルにスペックの良さだけで選びました。
価格は通常45000円くらいのものがセール価格で36000円くらい。今のところ全く不満なく使えています。3年くらい使い続けたい所存。
ポケモンユナイト
普段友人とAPEX Legendsを遊んでいるんですけど、ソロだとやりたくないし精神的ストレスが結構かかるし時間取られるしってことで、移行先を探してたら始めてました。(ゲームすんなって話ですが)
5年前にLoLをやっていて、そこでMOBAへの抵抗感が植え付けられていたんですが、ユナイトはカジュアルMOBAって感じでサクサクできます。1試合10分だし、キャラもポケモンだからわかりやすいし。
なんか運営がくそとか言われてますが、まだそれを感じるレベルでやりこんでないので楽しめてます。今はワタシラガ専で頑張ってます。
つみたてNISA
相手はいませんが結婚がしたくて、じゃあ貯金を本格的にしとこうねってなったので。
事前に色々調べてたので、生活的に無理のない程度に割のいい買い方をしようってことで、迷わずマックス枠の33,333円で3銘柄を購入。(バカ)
所有している三井住友ゴールドカード・ナンバーレス(NL)を使い、SBI証券でつみたてNISAの支払いをするとポイントがたくさんいっぱい増えるらしいので(バカ)、毎月クレカで33,333円の支払いが増えるという心の負債が積まれました。支払予定額を見るのがこれから怖くなってきますね。でも増えるのが楽しみだ!!!!(バカ)
自炊
↑に続いて貯金のために支出を減らしたいのと、おうちでの暇時間をつぶしたくて。
仕事で体力をそこまで使うわけでもなく、うまくいけば毎日19時すぎには帰れてるので、余裕をもって料理をできます。
お米を炊かなきゃいけないので食べ始めるのが20時と、空腹を少し我慢しなければいけないのがネックですが、なんとなく『自炊してるぜ~~~!!』というヤッテル感と料理するたびなんとなく美味しくなってきてる感が楽しくてやれてます。
自炊して思ったことは、「キャベツ一玉の持続力やべえ!!」ってこと。1/4玉でだいぶボリューミーに使えるうえ、キャベツを使ったレシピがかなり多いのでキャベツだけで1週間ローテできるレベル。あとお肉たかいのでヴィーガンになります(軽薄)
以上。
はてなブログ10周年特別お題「はてなブロガーに10の質問」に答えました
はてなブログ10周年特別お題「はてなブロガーに10の質問」
記事数稼ぎのために。
ブログ名もしくはハンドルネームの由来は?
ブログ名は、映画について色々書くと「それってあなたの感想ですよね?」と言われそうなので、先に答えておきました・
ハンドルネームのきゃんどぅは「やればできる子」って意味です。100均ではありません。
はてなブログを始めたきっかけは?
映画についていろいろ書きたいなと思ったから。あとお金につながればいいなと思ったので。
自分で書いたお気に入りの1記事はある?あるならどんな記事?
プロミシング・ヤング・ウーマンの記事。そこまで人気映画っていうわけでもないけどいっっぱい書きました。
ブログを書きたくなるのはどんなとき?
感情を吐き出したいような映画を観て、それを人に話せないとき。
下書きに保存された記事は何記事? あるならどんなテーマの記事?
0。ぶっつけで書いてます。
自分の記事を読み返すことはある?
無限に修正したくなるのでないです。
好きなはてなブロガーは?
他の人のブログを全然読んでないです。
はてなブログに一言メッセージを伝えるなら?
もっとPV伸ばさせてくれ
10年前は何してた?
中学2年生。ボカロとBUMPとポルノを聴いては映画を観るというめんどくさそうなやつでした。実際イタイやつでした。
この10年を一言でまとめると?
成長。
『サマーゴースト』線香花火が映し出す、40分のひと夏。クソデカ感情爆発映画【あらすじ感想若干ネタバレ】
きゃんどぅです。
今回は、今話題になっているアニメーション映画、『サマーゴースト』の感想を書いていきます!
作品情報
題名:『サマーゴースト(Summer Ghost)』
原案:loundraw
監督:loundraw
制作:FLAT STUDIO
公開:2021年11月12日
上映時間:40分
あらすじ
「サマーゴーストって知ってる?」
ネットを通じて知り合った高校生、友也・あおい・涼。
都市伝説として囁かれる“通称:サマーゴースト”は若い女性の幽霊で、花火をすると姿を現すという。
自身が望む人生へ踏み出せない"友也"
居場所を見つけられない"あおい"
輝く未来が突然閉ざされた"涼"
彼等にはそれぞれ、サマーゴースト似合わなくてはならない理由があった。
生と死が交錯する夏の夜、各々の思いが向かう先は――
『サマーゴースト』公式サイトより引用
ネタバレ無し/未見向け感想
観る前の僕「まあ時間余ってるし40分でサクッと観てみるか」
観た後の僕「
」
40分という短い尺の中で、よくもまあここまで沁みるものを作ってくれたもんだと思いました。
要所要所で胸を打ってくるBGM、無駄のないキャラクター描写、そして情緒あふれる美しい映像。
短い尺なのに、これ以上ない満足感を得させてくれます。
加えて、脚本である乙一こと安達寛高のストーリーテリングも、ただ爽やかなだけではなく少し湿り気を残す具合があり非常に良かった。
ネット→リアルで出会った3人の高校生が、線香花火が燃えている間現れる幽霊、通称サマーゴーストと過ごしたひと夏を描いている今作ですが、これだけ聞くと新海誠的アトモスフィアを感じることでしょう。
しかしそんな中にも乙一らしさが滲み出ており、おそらくあと1時間長かったらそれはもうジットリとした要素が存分に出ていたことかと思います。この程度で済んでいてよかった。
また、線香花火が燃える間だけ死者と会えるという設定は、ただ単に設定としてあるだけではなく、物語に奥行きを持たせる描写であるとともに、「いのち」をテーマとしたこの映画においては非常に示唆に富んでいました。
それに、この線香花火は一番最初のカットから描かれているんですけど、そこだけで「あ、この映画はいいぞ。」と思えるくらい美しい作画で、いかに光を大事にしているかがなんとなくわかるものでした。
個人的に一番刺さったのはキャラデザで、前に予告編を見たときからめちゃくちゃ良いな~~と思っていたんですが、実際に本編を観たらぶち刺さりましたね。柔らかくもシャープなタッチで、整った顔立ちしか出てこないもんだから好きになっちゃいます。これでマンガ読みたい。
そんな今作の原案・監督であるloundraw氏は、これが初監督作品となる。2021年11月現在で26歳の、新進気鋭のクリエイターです。有名どころでいうと、『君の膵臓をたべたい』の挿絵などに起用されており、光あふれる美しさが特徴的なイラストレータ兼作家という、才能が止まらない期待の星です。
正直言って、初監督作品からこんなにクオリティの高いものを見せられると、どうしたってこれからの活躍に期待したくなります。次は40分と言わず、90分の長編アニメーションや連作のシリーズものを制作してほしい。絶対観るし、もっともっとのびのび創作を続けてもらいたいです。
総じて、このサマーゴーストは魅力的なキャラデザ、美しい映像表現と胸を打つBGMに加え、夏の爽やかさや湿り気を孕んだまとまりのいい脚本を期待の若手クリエイターがうまく料理して仕上げた、良質な作品でした。
公開が始まってまだ間もないため、観に行ける環境にある人で少しでも興味があれば、強く鑑賞をオススメします。短編ということでかはわかりませんが、1300円で鑑賞できます。
40分の”夏”を、ぜひスクリーンで味わってください。
以下、ここすきシーン列挙。
・線香花火のパチパチ
・みんなのお顔良すぎ
・成績が良くていいねぇ…
・ふわっと空に飛びあがり、アスノヨゾラ哨戒班
ネタバレ含む/鑑賞者向け感想
エンドロール後の余韻がとんでもなかった。久しぶりに感情のたまり場が嘆息に出ました。
何から書けばいいのか、何を書けばいいのかが正直分からなくなってます。まだ1回しか観ていないというのもあるし、基本的に良い部分は上で書いてしまった気がする。
とりあえず書きなぐってみる。
まず、やはり最初の線香花火の瞬きのカットが非常に印象的でした。線香花火の火って、不思議な瞬き方をしますよね。火の発生源がつながっていないというか、火が瞬間的に現れては消えるあの感じ。
あの具合がリアルに、だけどアニメだってわかる程度の描かれ方をして、一瞬で作品の世界に引き込まれてしまいました。この線香花火が冒頭に映されることによって、作品についてのストーリーについて全く知らない観客にも、今作のテーマや大まかな流れを伝えることができていると思います。
夏、儚さ、いのち、切ない。そういった要素があるということのザックリな理解が自然に入ってくる。この「説明しない説明」によって、個人的には来たる感動への心構えができたため、涙腺ヨワヨワボーイにとってはありがたいところだった。まあ結局泣いたんですけどね。
そんで、飛行場で幽霊を呼び出すという設定も、空を飛ぶことへの前準備としてはかなり丁寧でした。
特に絢音さんが初めて三人の前に現れるときに、完全に飛行機の着陸の動きになっているのが印象的でした。自由に飛べるんだけど、ある程度の制約があるのかな?と推察できるところですね。穿った見方しすぎか。
一つ一つポイントを挙げているとまとまりが悪くなるので、ここからは少し気になった部分を。
尺が短くて仕方ないとは思うんですけど、やっぱりもう少し三人の人となりの掘り下げをしてほしかったかなと感じました。もちろんある程度の把握は容易にできるんだけど、全編を通して愛着が湧くことがありませんでした。
正直、友也は環境と才能に恵まれているのに贅沢な悩みだな~と思ってしまいました。まあ、恵まれているからこその空虚であったり、教育ママからの矯正があっての才能かもしれないので、悩むのも仕方ないかもしれませんが。
また、あおいちゃんはあの容姿でスクールカースト下位になることがあるのか?と思ってしまいました。容姿が良くて妬まれているという可能性もありますけど、絢音さんに「幽霊の世界にもスクールカーストってあるんですか?」って聞いてたので、普通に校内で孤立しているのかなと推測しました。
普通にアニメ作品だからある程度見栄えするようなキャラデザってことで仕方ないんですけど、なんとなく実際にいじめを受けて悩んでいる人にとっては感情移入したくても私よりマシじゃん…って思っちゃうんじゃなかろうかと考えてしまいました。
涼くんについては、今までできていたバスケが病気によりできなくなり、余命も短いという絶望があるのが二人に比べて説得力があるのでなんとも言えません。
そんなの、アニメ作品だから暗くする必要ないじゃんって言われてしまうかもしれませんが、この作品に関しては『生きる理由』を生むのがゴールの一つにあるため、登場人物たちがある程度生きるのに恵まれたものを持っていると、そこのテーマに関して少し強度が落ちるのかなと思いました。
ここの評価は観る側がこの作品の何に重きを置くかで大きく変わるので、自分はこう感じたというだけの話として受け取ってください。
もう一つ、絢音さんの死体問題。
友也、お前スーツケース見つけたのはいいけど、その死体どう処理したの…?って考えてしまった。絶対考えたら負けなんだけど、警察に通報しても怪しまれるだろうし、放置するのも絢音さんを大事にしてないし…。
母親にペンダントを返してあげるのはいいけど、それはそれで苦しめることにならないか?生きているって希望をもたせるほうが残酷なのでは?という余計な考えも出てきちゃって、小説版に書いてあるならぜひ読んですっきりしたいな、と思いました。迷惑な観客ですわね。
なんだかんだ言いましたが、僕はこの作品が大好きです。エモいという一言で片付けるのは簡単なので使いたくありませんが、観ている間いろいろな感情が入り交ざって、心の中がとんでもないことになっていました。
最後に絢音さんを描いた絵が映されたときには、得も言われぬ心情になりスッと涙が流れ、入場時にもらったパンフレットを大切にしようと思いましたね。
あと、脚本の安達寛高こと乙一氏ですが、この内容を氏がやっているというのをあとに知ったときは、彼のデビュー作である『夏と花火と私の死体』を思い出しました。
内容はまっっっっったく違いますが、タイトルをこれにしても全く違和感なく出せるよな…と思ってしまいました。
おわりに
いかがだったでしょうか。観てからすぐに勢いで書いてしまった駄文のため、まだまだ書き足りないことがあるんですけど、また二回目を観てからとかそういうときに書き足していこうと思います。
最後に言わせて。うらめしや~
『リョーマ!新生劇場版テニスの王子様』テニプリ知らない人が観ても楽しめる青春SFラブロマンスアクションコメディスポーツミュージカルハイパーエンタメ映画だった
こんにちは、きゃんどぅです。
今回は、なんか面白いやつの感想書きます。
作品情報
題名:『リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様』(Decide/Glory)
原作(神):許斐剛
監督:神志那弘志
脚本:奏建日子
製作・配給:ギャガ
公開:2021年9月3日
上映時間:100分
ザックリ評価
満足
詳細評価
おもしろい
三行あらすじ
親父の試合が見たい!
タイムスリップだ!
テニスは楽しい!歌おう!
ネタバレ無し/未見向け感想
テニプリ知らなくても面白い!!すごいよリョーマくん!!!!!
・観に行く前の僕
単行本8巻までが実家にあり、それを読んでいた
テニミュの空耳ネタがニコニコ動画で大人気、MAD等をよく見ていた
腐向けコンテンツ、もしくは避けらんねえなどのネタコンテンツ、テニスしてない
・鑑賞後僕
テニス、楽しいっっっ!!!テニプリ楽しいっっっ!!!!!!(天衣無縫の極み)いろんなキャラクターのこと知りたい!!!!!!!!!!!!!みんな中学生なのに頑張ってるネ!!!!!!!!!歌って踊って応援するのは当然なのカナ!!!!?????(笑)これからもたくさん活躍見たいヨッ!!!!!!!!!!!!!!!!!
正直、馬鹿にしてました。いわゆるテニヌだったりテニミュだったり、「そういう要素」があるせいで、ネタモノだと思ってたんです。
ネタモノでした。紛うことなき、ネタモノでした。
めちゃくちゃ笑いながら観れたし、ツッコミどころを気にしてたら追いつかないくらい異常な展開の連続。テニス映画かと思ってたのにタイムスリップした。かと思えば急に歌いだした。
アニメではなく3DCGという異色の作りになっているが、観終わる頃には全く違和感がなくなっている。総じて初見の満足感は相当高いんじゃないかと思う。
不評を投じる人がいるとすれば、多分この映画をまじめに見ようとする人だと思う。これはテニプリだ、テニスではなくテニヌなんだ。こんな感じのナメたノリで観たほうがいいと思います。
テニプリファンの方々は間違いなく観に行って損することはないし、テニプリをネタだと思ってる人にとってはイメージ通りのモノがみられるという、とんでもなくよくできたアニメ映画でした。
なんか、色々ウダウダ言うよりも実際に観に行ったほうが絶対にいいです。元気になれるし、テニプリのことを好きになれます。僕もこれ観た後すぐにマンガ読みました。おもしろかったです。
以下、鑑賞後メモ。
・タイムスリップへの順応の早さがすごい
・テニスは宇宙であり、宇宙はテニスであった
・ラップうまくてすごいやリョーマくん!
・「ここ、俺んちだから」←そうだね~~~~~~、そうだけど違うね~~~~~~~~
・部長への電話パートでめちゃくちゃ笑ってしまった
・ライブパートが思ったより楽しかった
ネタバレ含む/鑑賞者向け感想
宇宙はテニスボールでできていた。そしてぶつかれば時空を超える。
初っ端からライブパート終了まで、ずっと笑いをこらえながら観ていました。
包帯ぐるぐる巻きになっている謎のメガネ(乾先輩)、半分に割れたボールを両方打ち返してしまう謎ルール、仏教ポーズの越前リョーマと、アバンパートからこれでもかというほどのテニプリワールドを食らわされた。(二回目には違和感なく見れてしまった。恐ろしい)
それから本編に入っても、アメリカ旅行に来ている竜崎と武者修行に来ているリョーマとの出会いの運命的ともいえる偶然性に何の驚きも示さないであるとか、何の説明もなく始まるラップテニスであるとか、とにかくこちらでたくさん飲み込んであげないと状況を理解できない展開がズンズンくる。
途中の急に歌うよ~パートには初め慣れておらず、ちょっとサムいかな~なんて思っちゃってたが、教会のシーンで流れる『peace of mind~星の歌を聴きながら~』では普通にミュージカルとしての魅力にやられてしまったし、桜乃とリョーマの結婚は確定しました。あそこで全国8000万人のリョーマの夢女子は墓に入ったことと思う。
腹の立つことには、作品全体を通して映画あるあるな展開が多いために、『粋』感が結構強くある。青春、アクション、コメディ、ミュージカルetcと、各ジャンルの面白い部分つまみ食い!みたいな作り方をしているせいで、観終わったあとになんか心地よい余韻が残るんですよ。
ただ、SF要素に関してはマーティーとドクもビックリな理屈が殴りかかってくる。南次郎がリョーマに渡したボールと、エメラルドさん(車いす)が同時に放ったボールがぶつかるシーン。ここで世界は揺らぎ、テニプリにおけるマルチバースが画面いっぱいに広がる。なぜ世界に揺らぎが生じたのか、なぜ一つ一つの世界はテニスボールでできているのか、なぜ過去に戻ったのか。普通の映画であればこういう出来事についての理屈が多少あるものだが、そういったことの説明は一切ない。なんならボールを打ってからタイムスリップするまで、一切のセリフが出てこない。
ボールを打った!ぶつかった!時が戻った!!!!!あと世界はテニスボールです。
ひたすら、この情報だけが映像を通して鑑賞者の脳内に流れ込んでくる。今までいろんな作品を観てきた僕ですが、この情報の濁流に脳はショートし、視覚聴覚以外の感覚を奪われたのちにただ笑いながらよだれを垂らし続けることしかできませんでした。
ていうか、よく学校の授業で原子の説明をするとき、原子核の大きさを東京ドームの中のテニスボール――と例えることがあるが、これは事実だったんですね。原子はすべてテニスボールであり、人はテニスボールが集まってできている。そして、テニスボールはテニスボールが集まってできているのだ。は??????????????????
なお、二回目の鑑賞以後は、テニスボールを見ただけで快楽物質を分泌してしまうようになりました。現在これを書いているときにも思い出してしまい全身の毛穴からエンドルフィンを含んだ体液が流れ出てきます。たすけてください
電話ボックスでの一幕も同様に、劇中唯一バージョン違いのシーンであるにもかかわらず、なぜ分岐したのか、なぜ場所だけでなく時間も飛び越えた電話になっているのか、そんなことはどうでもよく、手塚部長とのバーチャルテレフォンテニス、跡部様の生着替えサービスシーンを見せるためなら時空も飛び越える。過程は重要ではなく、結果がすべてなのだ。
とにかくこの作品に一切の理屈はない。Don’t Think, feel.ジェダイの教えは今やテニスにも通じるものとなりました。テニスのルールブックで禁止されていなければなんだっていいのさ。
あと、おそらく時空旅行のキーとなっているような伏線みたいな感じで映しているっぽかった青い猫に関しても、別に回収とかそういうことはしない。歌っているときにも登場するけど、理由なんてない。
無理やり考察してみると、リョーマが轢かれそうな猫を助けたことへの恩返しとして、彼の持つ「現役時代の父の試合が見たい、戦いたい」という願いを、現地であるアメリカにいるってことで叶えた結果なのかなと思われる。どうでもええわ。
どうしても気になる点としては、元の世界のエメラルドさん(車いす)とモデルになった世界線のエメラルドさん、どういう分かれ道だったんだろう?ということ。ギャングを続けてどこかで下半身不随となるケガをしてしまったのが、リョーマと試合したことによりテニスプレイヤーとして大成し、引退後モデルとして活躍する世界に書き換わったのかな?どうでもええわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
本編終盤の『世界を敵に回しても』での人気キャラ揃い踏みシーンは、当時推しキャラのいない僕にとってはやっぱり包帯巻々男(乾先輩)で笑うしかないシーンだったのだが、今観たらまた見方が変わるかもしれない。円盤はよバンバン
プチライブに関しては、これ単体で公式がアップしてほしいくらい映像がよかった。使いまわし感あるけど、かっこいい一枚絵なら何回でも見たいしいいんすよ。
そんなわけで、僕のリョーマ!鑑賞はこんな感じのことを思いつつ、思い切り笑いながら幸せに終わりました。
ちなみに、終始笑顔で観ていた僕の隣では、女性がオンオン泣きながら鑑賞されていました。なんか僕のほうがわかってないのかなって申し訳なくなったんですけど、今も別になく理由はわかんねえわ。
おわりに
その他いろいろ語れる部分はあるのだが、正直疲れてしまったのでここで筆を折らせていただく。5人程度集まって、鑑賞&感想会を6時間枠でやるのがちょうどいいかもしれない。やりたいね。やろうや。
最後にひとつ言わせて。油断せずに行こう!!!
『パーフェクト・ストレンジャー』どんでん返し系だけどネタバレ食らっても面白い【あらすじ感想若干ネタバレ】
きゃんどぅです。
今回は、最近観たサスペンス映画、『パーフェクト・ストレンジャー』をレビューしていきます!
作品情報
題名:『パーフェクト・ストレンジャー』
(原題:Perfect Stranger)
監督:ジェームズ・フォーリー
脚本:トッド・コマーニキ
製作:コロンビア・ピクチャーズ
配給:ソニー・ピクチャーズ
公開:2007年4月13日(米国)
2007年9月29日(日本)
上映時間:109分
ザックリ評価
★★★☆☆(5つ中3つ)
詳細評価
ストーリー 80点
映像 70点
キャスト 90点
売り文句 40点
三行あらすじ
幼なじみ死んだ
ブルース・ウィリスが怪しい
忍び込んだろ!
ネタバレ無し/未見向け感想
キャッチコピーは知らない方がいいね。
TruBluというチャットサービスを使って、記者根性のすごい主人公がブルースウィリス演じるヒル(女遊びの激しいやり手社長)の闇を暴こうとする……ってのが大まかなストーリーなんだけど、劇場公開時、CMでは「ラスト7分11秒、あなたは必ず騙される。」という売り文句が話題になった。
ただ、そこにはあんまり期待しない方がいいです。いやオチがしょぼいとかではないんだけど、この作品の面白さはそこじゃないんだよなーっていう……。
『シックス・センス』とか『ユージュアル・サスぺクツ』とか、マジでオチを言ったらダメな作品とは違って、正直オチを知った上で観たとしてもこの作品は楽しめます。つまり、オチのどんでん返し一本で面白さが決まる映画ではないってこと。マジで。
あと、2007年はもはやどんでん返し系の映画がありふれてしまってるから、ある程度の人が衝撃のラストに対する耐性がついてしまっていた。
その中で、そんな売り文句で煽られたらハナから疑ってかかって観れてしまうから、なんとなくでも真犯人の見当がつくのかもしれない。
なので一回、全てを忘れてまっさらで観てほしい。
今作はざっくり言うと、「SNSの恐さ」「秘密の闇」みたいなのが主軸のテーマにある映画。作品自体が2007年公開だから、まだTwitterやInstagramなどの現在主流なプラットフォームがなかった時代だ。
だからこそ「ネットの人間=怪しい」という認識も根強くあったはずで、当時のネット利用者はこの映画を観てその危険性を再確認したことだろう。
劇中で使われるTruBluというチャットサービスは今でいうTinderみたいなもので、ある程度リアルに近い登録情報でやり取りをするようだ。実名や写真の公開は当たり前で、基本的には出会い系アプリのような使い方をされている。
しかし画面の向こう側にいる者がその写真の人だとは限らないし、偽名だって簡単に名乗れてしまう。このリアルとネットの境界線のあいまいさが特有のワクワク感と不安を持たせてくれるのだが、今作の中ではそのあいまいさが巧妙なトリックに生かされている。
とにかくどんでん返しモノだぜヒャッホー!と期待していると、肩透かしを食らってしまうかもしれない。そのせいで現在レビューサイトでの評価はそこまで高いものにはなっていないが、公開から10数年しか経っていない今見ると、オチに重点を置かず全く違った切り口で観ることができる作品だと思う。リメイクしても全然アリ。
ネタバレ含む/観賞者向け感想
なんだかパンチの足りない佳作
いわゆる「信頼できない語り手」モノである今作なのだが、ここのオチの弱さは評価を落とされても仕方ないのかなと思う。なんてったって伏線がない。
上述したように、「あなたは必ず騙される」というキャッチコピーに殺されてしまった感がある。
僕自身は観ている途中で真相に気が付くことはなかったため、かなり新鮮なリアクションができたはずなのだが、「あっ、そうなんだ、ふーーん……」となってしまった。
もっとも、その前にあるマイルズの主人公に対する執着心があらわになる終盤のサイコホラーな展開にはさすがに驚かされたし、演出自体も延々と繰り返される「Miles is Sexy」や顔面写真を張り付けたオブジェなど、気持ち悪さが全面に出ていて映像のインパクトがとてもよかった。
ここに関しては、そこまでで(やたら執着してんなこいつ……)と思えるようなシーンが結構あったため割と納得がいく作りになっていた。
だから、そこで終わっててほしかった。
そこからもう一つ「主人公が犯人でした!」と言われても、映画としての盛り上がりのピークはマイルズの秘密暴露で到達してしまっているため、大オチが弱く、くどささえ感じるのである。
ではどうすれば面白く感じたのか?というと、秘密を暴露する順番を逆にすればよかったのかな、と。
映画の主幹としては「人には誰しも秘密がある。」というメッセージがあるため、ヒルは奥さんに黙って女遊びをしているという秘密、マイルズは主人公に対する変態的な執着心があるという秘密、そして主人公は父の殺人を幼馴染に見られ、彼女も殺したという秘密、と主要人物みな何かしらの秘密を抱えている。
その流れがあるため、最終的に主人公の殺人が暴露されるのも必然的ではあるのだが、前述のとおりマイルズの秘密の気持ち悪さには勝てていないように思う。
しかも殺人の事実に関するヒントは観賞者には見えないところに隠されているため、謎解きとしてはフェアではない。なので映画的には、
①主人公の殺人がバレる(ばれていたのが分かる)
②マイルズの秘密が暴露される
③マイルズは主人公に執着していることがわかり、口外しない代わりに共依存的関係になるorマイルズが主人公を殺してオブジェを完成させるor本編ノーマルエンド…
とした方が観賞の後味にスパイスを加えてくれたかもしれない。
まぁ今作のラストシークエンス、隣人が一部始終を目撃していてその網膜にクローズアップし、オープニングの映像と対になるというのは監督のやりたかったことなんだろうなと納得できるし、なんだかオシャレな締めにも感じられる。
ただ、スッキリとしすぎていて、恐らく1年後には内容の大半を忘れてしまうんだろうなと考えている。実際、レビューサイトにはそういった書き込みも多かった。
ミストしかりセブンしかり、強烈なインパクトを残す映画こそ名作として語られるんだろうなぁ、と逆説的に考えさせられた映画でありました。
おわりに
いかがだったでしょうか。元々珍しくもない、普遍的な「秘密」についての映画ではありますが、キャッチコピーがもう少しアオリ成分少な目だったらもっと評価されていたであろう惜しい映画だと思います。
しかしどんでん返し入門みたいなところがあるので、映画初心者の人に勧めるには良さそうです。
最後に言わせて。ハルベリーイズセクシー!
「スマホOK映画館」=「野グソOKディズニーランド」と気付いた話
きゃんどぅです。今回は雑談です。
「スマホOK映画館」ってなんだよ
皆さんは、最近ネットで話題になった以下の記事をご覧になりましたか?
スマホ依存症が過ぎて、映画の上映中もスマホ使いたくなっちゃうから集中できないよ!!っていう話で、詳しいことは記事を読んでください。
今回の話題はこの記事タイトルの下の句について。
「スマホOK映画館」待望論!?!?!?!!?!?!?!??!??wwwwwwwwwww
何その「本番OKデリヘル」みたいな言い方。いや、本番OKデリヘルはむしろ利用者が求めてるかもしれないけど、映画館に来る人の97%くらいはスマホOK映画館を求めてないからね。
そもそも、映画館で映画を観るメリットの一つとして、「映画を観るためだけの空間に居られる」ということがあると個人的には思ってるんだけど、それをぶち壊すって意味でスマホOKはダメだよね。
正直「スマホOK映画館」なんて、IPPONグランプリで「こんな映画館は嫌だ」というお題が出てきた時に、一発目に思いつくけどベタすぎて捨てる程度のアイデアである。
映画館に行った時のワクワク感は異常
これを読んでる方がどのくらい映画に思い入れがあるのかは知らないけど、映画館に行く時にはみんな一様にワクワクすると思う。
その種類は人によって、状況によっても違うと思う。恋人とのデートで行くドキドキ、好きな俳優を見に行く楽しみ、ずっと期待していた新作映画を観られるワクワク……
行く理由はバラバラでも、映画館に行く時、全ての人々は平等に楽しみを享受する権利を与えられるのだ。(大げさ)
そんな我々の期待感をぶち壊してくれるのは、いつもはみんな大好きな『スマホ』の光。これ、マジでヤバい。何がって、後ろにいたらどんだけ映画に集中してたって視界に入るのよ。
目にスクリーン以外の光が入った時、人の集中力はフツリと切れてしまう。これ、特殊な訓練を受けた映画ファンもしくはベトコンにしか回避できないので、皆さんは悪くないです。
暗い劇場ではどれだけ明るさを下げていたとしても、スマホの光はバチバチに目立っちゃうのだ。
スマホを使ってしまう人はこの事実に気づいていないのか、それとも気づいた上でそれでも使いたいのかは知らない。前者の場合はこれを期に考えを改めてもらって、後者は映画館に来ないでください。
それでも映画館に行ってスマホを使いたい人、以下これを愚と呼称し、この愚に対しての説得材料となる理由を考えていきたいと思う。
愚が愚でいる100の理由
100もないが、思いつく限り絞り出してみた上で反論してみようと思う。
1.友達との連絡が大事
くりぃむしちゅー上田「うん、うん。あぁ友達との約束がこれからあるんだ?ほう、ほうほう。早く返信してあげたい?そう、なるほどね。……お前は平成のJKか!」
連絡したいなら家いりゃよくね?
2.時間が気になる
ぴろゆき「映画館って、非日常を楽しむところでもあると思うんですよね。それを楽しめないどころか、後何分あるのかが気になっちゃうって、感受性の乏しいバカだと思うんですよ。」
せめて液晶じゃない腕時計で確認して。
3.金払ってるし良くね?
自分ルールの発動、まあ金払ってるしいいかもね。
ところで、僕の映画館でのセブンルールを見てほしい。
- ポップコーンは塩味
- ドリンクはスプライト
- 映画を全力で楽しむ
- 映画館のルールは必ず守る
- 人と観るときはウンチクを語らない
- エンディングまで泣くんじゃない
- 愚は殺す、皆殺す
残念だ、愚は殺さなきゃいけない。金払ってるから良いよね。
考えるのがめんどくさくなってきたので、まとめて反対できるたとえ話を考えることにした。
愚にでもわかる「スマホOK」の嫌さ
愚の99%はディズニーランドが好きだ。そのうち半分は「ディズニーが好きな自分が好き」って理由でディズニーを好きでいる。(僕も好きです)
そんなディズニーランドにおいて、「スマホOK映画館」の嫌さを表すシチュエーションはどうなるのか。そんなことを三日三晩考えた結果、一つの「こんなディズニーランドは嫌だ」の答えにたどり着いた。
「野グソOKディズニーランド」待望論
想像してください。
あなたは今、ワールドバザールを歩いています。
チケットをスタッフに渡し、これからつかの間、日常から切り離される時を過ごせるワクワクが止まりません。
グッズショップを通り過ぎ、もうすぐシンデレラ城を真ん中に据えた、ウォルト・ディズニー像があなたを出迎えてくれます。
あなたの視界には一人、なんの変哲もないおじさんが映っています。しかしまぁそんな人もいるでしょう。あなたは気にも留めません。
期待感に胸を膨らませるあなた。おじさんは何やら動いていますが、おじさんも生き物ですし、まぁ動きはするでしょう。
ただ、そのおじさんの動きは普通ではありません。下半身に履いたズボンとパンツを下ろしているのでしょう。それでも、ギリギリあなたは気づけません。だってディズニーに来てるんです、よほどのことじゃ胸の高鳴りは抑えられません。
「よいしょ・・・」おじさんは地面に向かいうんちをしました。*1
さすがに気づくよね、気づいちゃうよ。おいおい、何やってだあいつ。でもヤバそうなやつなので、注意もしたくありません。
もういいや、無視して楽しもう。
そう思い、気を取り直してランド内のアトラクション、キャラクターとのふれあいや雰囲気を楽しみます。
しかし一度食らった不快感はこびりつきます。まだあいつ、園内にいるんだよな……そう、まだ野生の野グソおじさんはあなたの近くにいるのです。
結局その日目撃したのはその一回だけでしたが、一瞬でも嫌な思いをしたのは事実です。
自宅に帰ってTwitterに書き込みで野グおじの報告をし、ついでに検索してみました。
すると1件のツイートを発見しました。
野グソOKおじさん @nogusojisan
金払ったから今日も野グソしました。
#野グソ #ディズニー好きと繋がりたい
「トイレ行けや」あなたはそう思い、眠りにつくのでした。めでたしめでたし。
スマホを使いたいなら…。
上記の寓話から僕らが学ぶべきこと。それは他人に配慮しようという陳腐なことです。
「大げさな例えしやがって」と言いたくなるかもしれませんが、マジで突然視界に入るスマホの光=道端の野グソおじさんなんすよ。
愚のみんなは自分が野グソをしている野生の愚=野愚粗であるという自覚を持って、反省してください。
で、ど~~~~~しても映画の上映中にスマホを使いたくなったら。かんたんな解決策があります。
トイレ行けや。
あざっした。