これは私の感想です。

映画好きがあーだこーだ書くだけ。雑記。

ワイの好きな映画で打線組んだ

きゃんどぅです。

 

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選

というお題があったので。

 

はじめに

映画好きにとって、好きな映画コレクションというのは各々にあると思います。

 

その中でも、心に残っているものたちであったり、人に「好きな映画何?」って聞かれたときに言えるものたちであったり、いろいろな『好きな映画』があるはずです。

 

今回は、私が選んだ好きな映画を、できるだけジャンルを散らして打線を組んでみました。

 

 

 

ではさっそく発表します。

 

スタメン

1遊  メメント

2二  ローマの休日

3中  スパイダーバース

4一  バックトゥザフューチャー

5捕  横道世之介

6DH   オールドボーイ

7三  ファイトクラブ

8右  ホテルビーナス

9左  クライマックス

先    トイストーリー

中    キングスマン

抑    時計仕掛けのオレンジ

 

サードコーチャー ショーンオブザデッド

監督 アリ・アスター

 

 

こうなりました。ひとつひとつ、僕の感想を添えて解説していきます。

 

1遊 メメント

みんな映画通ってほどでもないけど、なんか面白い映画の鑑賞会やりたいよね!ってときにピッタリ』部門から。

 

一時期友達にも観てほしくて布教していたので、6回くらい観ていますが毎回面白く鑑賞できる秀作。DVD収録の別バージョンも2回観てます。

 

とにかく、時間に対する満足度が高いので瞬発力があり、観るたびに発見があったりして打率も高い。納得の1番です。

知る人ぞ知るってほどマイナーでもないけど、好きな映画なに?と聞かれたときにこの作品を答えれば映画ファンが喜ぶくらいの代物です。まだ未見の方は、何も知らずに見てください。そして混乱し、最後に頭を抱えてください。僕は毎回記憶を消されたかのように頭抱えてます。楽しいね。

 

 

2二 ローマの休日

面白い映画に時代なんて関係ないよね』部門から。

 

すごく大好きな一本。『ウエストサイド物語』とめちゃくちゃ迷ったけど、個人的に何回でも観たくなるこっちを選びました。

 

ただただ、オードリーヘップバーンが可愛くてグレゴリーペックがかっこいい。それだけの映画です。

 

嘘です。ストーリーもめちゃくちゃにいいです。映画だからこそ魅せられる恋。何度観てもキュンキュンするし、切なくなります。

 

ロケーションも最高。実際のローマとはいろいろなスポットの位置関係が違うみたいですけど、観れば絶対にローマに行きたくなります。行きたいです。

 

結構な人にとってのスタメンに据えられているであろうベテラン選手、堅実に2番とさせていただきました。

 

 

3中 スパイダーマン:スパイダーバース

アニメ映画の終着点』部門から。

 

この映画の良さを伝えるのにいっぱい言葉を書いたのですが、僕の語彙力では足りませんでした。本当に面白すぎるので観てほしいんですが、自分の伝える力が足りない悔しさで体を引き裂きたくなります。

 

僕はこの映画で初めて、「実写をアニメが超えた」と思いました。色彩、躍動感、世界観の奥行き、そういったものを最大限まで活かせるのはこういったCGアニメーションなんだと。

 

『リアルに寄せた』CGアニメーション作品は『FINAL FANTASY』や『STAND BY ME ドラえもん』、個人的に好きな『アリータ:バトルエンジェル』など多々ありますが、それはあくまで実写映画のCG化みたいなものであり、実写とアニメの中間みたいな扱いをされていました。僕自身そうだったのですが、「実写は実写、アニメはアニメ。土俵が違うよね」と考えられていたと思います。

 

全然うまく伝えられないんですけど、多分、『鬼滅の刃 無限列車編』と『タイタニック』を並べて比較しようとする人はあんまりいないんじゃないでしょうか。見るべきポイントが違いますし、もし比べるとしても『千と千尋の神隠し』とかを並べますよね。

 

しかしこの作品は、『アニメ映画』として映画界全体のランキングに手を伸ばしてきたように思います。言っている意味が分からないと思いますが、僕にとってこの映画はアニメとか実写とかの垣根を越えて面白さで殴ってくる作品でした。

 

いくら派手な映像だろうと、「絵じゃん(ゎら」って思ったら劇場で見るのもテレビで見るのも変わらない感想になってしまうと思うのですが、この映画は間違いなく劇場のスクリーンで観ないと100%の魅力が伝わりきらないです。僕は通常のスクリーンで1回、ドルビーシネマで1回鑑賞したのですが、とにかくドルビーシネマで観られたことを神に感謝したいです。生きている間にあと一回ドルビーシネマでリバイバルしてほしい。

 

守備も堅いし打ち分けも上手い。多分アニメーターは過労死してます。それぞれの世界のスパイダーマンがあんなに描き分けられてんだもん。

 

 

 

4一 バックトゥザフューチャー

全人類』部門から。

 

今まで、この映画を面白くないと言った人に出会ったことがないです。

 

もし周りにいたらぜひ教えてください。本当にどういう人なのか興味があります。

 

まだ観てない?羨ましい。

 

 

 

5捕 横道世之介

好きな人と一緒に観たい』部門から。

 

邦画で唯一スタメン入りしてきました。僕の中の最良映画です。

ファンからの支持が厚い、クリーンナップを飾る優等生。

 

面白いとか泣けるとか、そんなありきたりな言葉ではこの映画の魅力を伝えられないんですよね。

 

好きな人と一緒に観たいと書いたんですけど、別にデートムービーには向かないですし(上映時間が2時間40分もあるので)、これを観てるうちにエッチなムードになるわけでもないです。ここでいう好きな人とは、『一生を共にしたい人』程度のものです。

 

すごくプラトニックな愛が生まれるんですよ。この映画に対して。

人生を変えるとまでは言いませんし、別にそんな啓発的な映画でもないんですけど、初めて観た高校2年生の夏以降、僕の心に少しの柔らかさが増えました。もちもち。

 

あと、主人公である横道世之介の出身が九州なのも個人的に親近感がわいて好きなんですよ。作者の吉田修一さんが長崎出身だからか、空気感がすごく好き。

 

ぜひ、大切な人と一緒に観てください。なんかこう、ぎゅってしたくなります。

 

(プライムーー!!!早く来てくれーーーー!!)

 

6DH オールドボーイ

頭をぶん殴られる衝撃』部門から。

 

韓国映画で一番好き。

 

原作は日本の漫画で、この韓国版がめちゃくちゃ評価高いってことでハリウッドリメイクもされたみたいなんですけど、勝てない。

 

原作も読みましたが、映画の完成度がすごすぎる。

 

アクションもさることながら、スリルあるストーリーと猟奇的なカメラワーク、狂気をさらけ出すような演出が上手い具合にかけ合わさって、映画作品として相当な出来になっています。

 

まあ、僕がこれを観たのが小学5年生とかだったので、もう少し遅かったら感じ方も変わっていたかもしれません。こういったバイオレンスな映画を観たのがほとんど初めてだったからこそ、濃厚な衝撃を味わえたんだと思います。

 

たまに乱闘するけど、振れば塁に出る実力派。

 

 

↑ハリウッド版

 

7三 ファイトクラブ

映画初心者殺し』部門から。

 

名作って言われている映画の中では、一番難解なのでは?と思います。仕組みはインセプションのほうが複雑なんだけど、あっちは映像的なすごさを楽しんでいればそれなりに作品の良さを味わえるので、そもそものストーリー理解が難しいこれが一番と考えてます。

 

いろんな映画を観ていくぞ!って思い立ったこれから伸び行く映画ファンが、周りの映画好きに「何観ればいいかな?」と聞いたとき、恐らくそこそこの確率で返ってくる作品。(偏見)

 

男に聞いたら3-5割程度でファイトクラブと答えるかもしれない。多分。

 

そんなわけで、「じゃあかなり面白いんだろうな!」と期待して観たら、なんじゃこりゃ!?!?となること請け合い。でもほぼ間違いなく、体を鍛えたくなると思う。

 

本質はあそこじゃないんだけど、絶対強くなりたくなるんですよねぇ。オトコノコだもん、仕方ないよね。

 

難解だけど癖になる、忘れたころに観たくなる。そんな作品です。僕も大好き。ブラピは男の鑑。

 

それと、映画初心者に「何観ればいい?」と聞かれた現役映画ファンの皆さん。ファイトクラブと答えたくなると思いますが、『ユージュアルサスペクツ』で堪忍してやってください。それか『セブン』(容赦なし)

 

 

 

8右 ホテルビーナス

思ひ出』部門から。

 

小学4年生のころ見て、過呼吸になるくらい泣いた記憶があります。

 

多分今回の打線の中で一番マイナーな映画であると思いますが、個人的な打線なので問題なし。

 

ざっくり紹介しておくと、「草なぎ剛君(なぎは弓へんに旧字体の前+刀)が住み込んでいるホテルにいるいろんな人とのドラマ」です。日韓共同制作映画です。

 

まだ剛がやらかしましてねの前の作品で、韓国名義のチョナン・カンとして出演しており、香川照之とか市村正親も出演しています。チョイ役で慎吾ちゃんも出てますよ。

 

全編韓国語で進行していくんですけど、演出がとにかく洒落ていてまとまっているんです。特に僕が好きなシーンはつよぽんがタップダンスを披露するシーンなんですけど、もう少し僕がわがままな子供だったらそのままタップダンスを習わせてくれとねだっていたはずです。そのくらい印象に残っています。

 

また、ラストにくる感動は筆舌に尽くしがたく、なんで泣いているのかわからなくなるくらいに泣きました。

 

邦画の演出が苦手~って人にもオススメできる、隠れた名作です。

 

 

 

9左 クライマックス

とにかくヤバイ』部門から。

 

知らない人も多いと思うので、とりあえず予告編を観てください。


www.youtube.com

 

この映画、ストーリーはほぼ皆無です。

ダンサーたちが合宿の打ち上げをしてたら、誰かがお酒にクスリ入れてみんながキマっちゃったよォ~!

これだけ。このあらすじから発生するカオスだけで、90分進みます。

 

このカオスが楽しいんだよなぁ~!!!

 

酔いが回った時のようなグワングワンな映像、頭と体が連動しない感覚を追体験できる悪夢のような展開、それを彩る豪華アーティストの上質な音楽。

 

それら全てが掛け合わさって、今までの映画では絶対に得られない危険な映像体験ができます。体の限界を試すようなぐちゃぐちゃの動き、もはやダンスと呼べるかもわかりませんでした。ちなみにR18だけど全然グロくも怖くもないです。薬物メインだからかな。

 

これを一昨年の今頃、無理やりレイトショーで観に行ったのはいい思い出です。大変によかった。

 

見どころは冒頭のダンス(予告編にもあった部分)はもちろんなのですが、僕が特に推したいのがギャスパーノエ監督特有のイカれた構成で見せる、まさかのミドルクレジット。

映画の真ん中で、参加したアーティストのロゴたちがバシバシっと出てくるんですが、この見せ方が最高にクールなんですよ。マジでこの感情を共有したいのでみんな観ろよ

 

打線の最後にかく乱させるトリックスター的立ち位置。

 

 

 

先発 トイストーリー

『自分の子供にも観てほしい』部門から。

 

本当に数えられないくらい観ています。BTTFは物心ついてから15回見たってわかってるんですけど、トイストーリーに関しては記憶にないくらい幼いころから観ていたと思う。ずっと好きだし、この作品のおかげでモノを大切にする心が育ちました。

 

ただし、DVD特典映像の「Tin Toy」、てめーはだめだ。赤さんが怖すぎる

 

 

 

中継ぎ キングスマン

『こんなのみんな好きじゃん』部門から。

 

4年前くらいまで、好きな映画何って聞いてキングスマンって答える人がいたら「おっ!わかってるねぇ~」なんて思ってました。今はもうだいぶ人気シリーズになっているから何とも思いません。

 

洗練されている、高級チョコのような映画。気取らずともみんな楽しめるし、ルーツを知っていればより楽しめる奥深さがあります。

 

映画初心者がとりあえず観るべきアクション映画。

 

ただし2作目の『ゴールデンサークル』、てめーはだめだ。グロすぎる

 

 

 

抑え 時計仕掛けのオレンジ

『天才と変態の共存』部門から。

 

クリエイターの中でもトップクラスに「突き詰めている」スタンリーキューブリック監督の、最高に「詰めてくる」映画です。

 

キューブリックという男は『2001年:宇宙の旅』にて宇宙空間のシーン1秒を撮るのに4時間かけたり(1コマにつき600秒シャッターを開放していたらしい)、『シャイニング』ではキッチンでおしゃべりをするシーンだけで148のリテイクを行ったりと、とにかく作品へのこだわりが強すぎる、変態監督です。

 

ただ、それがためにSF映画の金字塔となるに値する圧倒的なスケールの映像を撮れたし、もはや演技の範疇を超えた狂気を役者の内側から引きずり出すこともできました。それは才能と言わざるを得ないし、間違いなく天才だからこそ成せる作品を生み出してきました。

 

この『時計仕掛けのオレンジ』に関しても同じで、全くの妥協無しにこの作品を作り上げたことは、鑑賞したら間違いなくわかることと思います。

 

冒頭のミルク・バーを映すだけのシーン一つとっても、そのセンスには脱帽するしかないし、セットやメイクなどの美術の特異性には全く真似できない圧倒的な尖りを感じることでしょう。僕がクリエイターだったらめちゃくちゃ影響を受けるか、もしくは創作を諦めていたことと思います。そのくらいの唯一無二感。勝てる気がしない。

 

ストーリーも原作付きとはいえ、商業作品としてはかなりギリギリを行く刺激的なものになっていて、よくもまあそのままの形で出せたもんだと思います。雨に唄えばに怒られろ。

 

しかしその出来は誰もが黙っちゃうくらいのもので、文句をつける人なんていないでしょう。映画ファンを自称するなら是非とも観ておきたい一本。無理して観るものでもないけど。

 

 

 

サードコーチャー ショーンオブザデッド

『コメディ入れ忘れてたわ』部門から。

 

チームのムードメーカー的立ち位置として入れておきました。

 

ゾンビコメディの金字塔的ポジション。多くは語らないがあまりにも面白い。いいから観ろバカ!

 

 

 

監督 アリ・アスター

今最も刺してくる映画監督なので。BIGBOSS。

 

長編デビュー作の『ヘレディタリー 継承』、SNS等で何かと話題になった『ミッドサマー』、どちらも劇場で観たのですが、いやもうすさまじい。

 

『ヘレディタリー 継承』については、観ている途中で「映画に殺される!!」という生まれて初めての感想を持ちました。マジでやばかった。

 

いつか感想記事を書きたいものですが、とにかく「何が怖いかわからない!!怖い!!!!!」という思いでいっぱいでした。一体次に何が来るのか、どんな恐怖体験を仕掛けてくるのか…そんな予想だけでおなか一杯になるくらい、ホラーを楽しめました。

 

『ミッドサマー』に関しては、当時付き合っていた彼女が「めっちゃ共感できてスッキリした!」と勧めてきたので観てきたのですが、僕は完全に主人公の彼氏側への感情移入をしてしまい、まったくスッキリしませんでした。

それ以降、ミッドサマーを『スッキリ映画』として語っている女性がいたら、「あっ……。」と思うようにしています。

 

 

ミッドサマー(字幕版)

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おわりに

ということで、僕の好きな映画で打線を組んでみました。

それぞれを書いた分量のウェイトがマチマチではありますが、どうかお許しください。

 

また、元は【はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選」】というお題を見て書き始めたのに、結局10では収まり切れませんでした。まぁいいか。

 

ちなみに、僕が人との会話の中で「好きな映画何?」と聞かれた場合、優先順位的にこう答えています。

①誰に対してもとりあえず『バックトゥザフューチャー』

②少し深い回答求められてたら『オールドボーイ

③邦画は?と聞かれたら『横道世之介

 

こんな感じで答えてます。段階分けていると相手からマウント取られてもそこそこ対応できます。

 

また、この打線は現状のものです。これからの人生においては無念のスタメン落ちがあると思いますし、ぜひそういう作品が出てほしいと切に願います。

 

もし皆さんにも好きな映画打線があったら、是非コメントで教えてください。対戦よろしくお願いします。

 

最後に言わせて。いやぁ、本当に映画っていいもんですねぇ~